サロンにいらっしゃるお客様から、時々このようなことを聞かれます。「腸洗浄ってどう思いますか」と。
腸洗浄とは、腸内に溜まった便や老廃物を水などで洗い流す処置のことです。主に、大腸内視鏡検査のような医療行為の前に行われます。
腸をきれいにすることで、おなかがスッキリしたり、肌の調子が良くなるなどのメリットが期待される一方で、やり方によっては体調不良を引き起こすリスクもあります。
この腸洗浄は、専門的な知識と技術が必要なため、腸セラピーサロン凛花では行っておりません。
「洗い流す」よりも「育てる」
腸活で大切なのは、腸を「きれいに洗い流す」ことではなく、「育てる」という考え方です。
腸には、消化・吸収だけでなく、免疫や精神の安定など、さまざまな役割があります。腸を良い状態に保つためには、腸内環境を整えることがとても重要です。
腸を洗い流してしまうと、良い働きをする菌まで洗い流してしまうことがあります。必要なものを入れて、不要なものを出すというバランスが大切なのです。
腸内細菌に着目しても、「よい・悪い」で単純に判断できないことが多いです。加齢によって増えるといわれる腸内細菌があるのですが、30歳と70歳では「ちょうどよい」といえる割合が異なりますよね。特に日和見菌はそうです。多すぎるとよくないけど、適度に生息してくれた方が体にいいってことは大いにあるのです。

腸は「第2の脳」
腸は感情とも深い関係があります。「第2の脳」と呼ばれるほど、私たちの心の状態に影響を与えています。「脳腸相関」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
腸が元気だと、心も穏やかでいられます。逆に、ストレスなどで心が疲れると、腸の働きも悪くなることがあります。
なので、ただ単純に腸内をすっきりさせればすべてがよくなる、というわけではないのですね、しっかり寝て脳を休めることも腸にとって大切なのです。
腸は全身とつながっている
腸は、他の臓器や全身と密接につながっています。そのため、腸だけをピンポイントで見て、ケアをしても効果は限定的です。脳腸相関のほかに、腸腎連関とか腸肝軸とかもありますが、様々な神経伝達物質によって、体内のネットワークがあちこちに張り巡らされているのです。
当サロンでは、腸だけでなく、体全体の状態を丁寧にみて、お客様一人ひとりに合わせた施術を行っています。
そのもととなるのが、東洋医学の考え方です。体のどこに不調があろうともまずは全身を見ていくというのは、腸活との相性がばっちりなのです。

まとめ
腸洗浄にはメリットとデメリットがありますが、なんにしてもそれは医療行為であるため、当サロンでは行っておりません。
腸セラピーサロン凛花では、腸を「洗い流す」のではなく、「育てる」という考え方を大切にしています。体全体のバランスを整えることで、心も体も健やかな状態を目指します。
腸の不調にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。



コメント