腸もみのことを「腸マッサージ」とは言わない理由

腸もみのことを腸マッサージと言わない理由
  • 腸もみ
  • 腸マッサージ

似たような言葉ですが、あなたはどちらを見聞きしますか。検索したり、口にしたりするのは、どちらでしょうか。

どちらもたくさん検索されているのですが、あるサイトを使って、「このワードはどれくらい検索されているのか」をチェックしてみたところ…、「腸もみ」の方が「腸マッサージ」より約2倍も多く検索されていたんですね。

この違いは何なんでしょうか。それを紐解いていきます。

目次

発信側は「腸もみ」が多い理由

ここで言う「発信者」とは、施術する人のことを指します。施術を受けた人がレポートととしてブログを書くパターンは一旦置いておきます。

施術をする側は「腸マッサージ」ではなく、圧倒的に「腸もみ」という言葉を使います。これには明確な理由があるんですね。

マッサージはある資格を持った人しかできない

人の身体を診ることができる国家資格には、例えば次のようなものがあります。

  • 理学療法士
  • 柔道整復師
  • 鍼灸師
  • 按摩指圧マッサージ師

理学療法士は、病院でリハビリをしてくれる人といえばイメージしやすいでしょうか。柔道整復師は、整骨院を開いて脱臼や捻挫などを診る…というふうにはなっていますが、実態は…ごにょごにょ。鍼灸師はわかりますね。

そして最後に記載した「按摩指圧マッサージ師」、この資格を持っている人が行う施術を「マッサージ」というのです(法律上は)。

按摩指圧マッサージ師って?

知っているようで知らない、わかるようでわからない。按摩指圧マッサージ師という資格。
昔から盲目の人が手に職をつけて(=この資格を取得して)おられて、約12万人の按摩指圧マッサージ師のうち、約20%が目の見えない人であることが、2022年の調査でわかっています(この割合は減少傾向とのこと)。

この資格を持って、福祉施設、介護施設、リハビリ施設やクリニックで働いておられ、私もかつて働いていたデイサービスでは1名の按摩指圧マッサージ師が常駐していました。

3年間の専門学校に通って、国家試験を受けるのですが、多くの専門学校では、「按摩指圧マッサージ師と鍼灸師の資格取得を目指したコース」が多いので、「鍼灸やっているけどあん摩の資格も持っている」という人も多いと考えられます。ちなみに私の夫もそのパターンです。

プロは腸マッサージと言わない理由

ここで言う「プロ」とは、按摩指圧マッサージ師のことを指して話を進めます。

「マッサージ」という言葉を使える按摩指圧マッサージ師さんがお腹の施術を行ったところで、わざわざ「腸マッサージ」という言葉は使う理由がありません。その世界では「按腹」というものがちゃんと存在しているからです。

それに基本的には全身をマッサージとか指圧とかをするので(不調がある部位だけを触るわけではなく、全身を診て原因を突き止めます)、腸マッサージなんて言っていたら、脚マッサージとか、背中マッサージとか、いちいち部位ごとに言うはめになるじゃないですか。笑

腸もみをメインにしているセラピスト

按摩指圧マッサージ師以外の施術者が、お腹に特化した施術を行っているので、どうしても「腸もみ」という言葉が世間的に多くなるのですね。で、それを見たお客様(や、周りの人)が、そのまま「腸もみ」と言っているのが現状です。私の知っている人で、鍼灸師さんが「腸もみ」をオプションでされていたケースがあります。まさにそれですよね。

じゃあ、国家資格を持っていない人の施術はどうなのか?という疑問も出てくるかと思います。

ここはもう、人による…というのが私の答えです。それは私自身が国家資格を持っていないから負け惜しみで言っているのではなくて(笑)、実際にやぶ医者だっているし、採血の際に何度も何度も注射の針を刺し直す看護師もいるし、なんやかんやであるじゃないですか。

国家資格ではない整体師さんも(整体師ってそれっぽい名前ですが、国家資格じゃないですよ)、うまい人はうまい、下手な人は下手…そんな世界です。

腸セラピーサロン凛花の場合

私も国家資格は持っていません。
では、その腸もみスキルはどこで身につけたのかというと、まずは整体をされているセラピストさんに学びました。この方は2015年だったか、当時すでに「腸セラピー」という施術を体験会などを通して、広めていらっしゃるところでした。
1人の友人を介して出会い、私も受けたり腸のお話しを聞いたりして、介護業界にいた私は「これは素晴らしい施術だ!」と思ったのを覚えています。仕事の休みを活用して、朝から夕方までを数日かけてみっちり教えていただきました。ただ、サロンを開くとは当時は全く想定していなかったですけども。

その後、按摩指圧マッサージ師である、鍼灸師である(ついでに柔道整復師でもある)夫に出会い、経絡に沿った施術や、より効果的な施術方法を教えてもらいました。
同時にアロマセラピーのスクールにも出会い、腹部のオイルトリートメントも習得し、のちにアレンジも加わり、今に至ります。

まとめ

腸もみとか腸マッサージとか、似たような言葉がありますが、誰が(どの資格を持った人が)発する言葉なのかで使い方が変わるよ、というお話でした。ただ、受ける側にしてみれば、大きな差はないかなと思います。知識や技術を習得することはもちろん、施術者とお客様の相性も大事になってくるので、「腸もみ」と一括りにせず、みなさんがご自身と相性のよいセラピストさんと出会えることを願っています。

もしこれを読んで、私の腸もみに興味を持って下さったら、ぜひいらしてくださいね。

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